【投資信託の基礎】マザーファンド・ベビーファンドとは?メリット・デメリットをわかりやすく解説

みなさんは投資信託がどのように、運用されているかどれほど理解されていますか?

この記事ではマザーファンド・ベビーファンドというファンドそれぞれの意味と、それらを使うことで運用にもたらされるメリット・デメリットについてわかりやすく説明していきます。

ほかの記事では、投資信託の基礎の為替ヘッジなども紹介していますので、投資信託についてもっと理解したいという方は、チェックしてみてください。

それでは、始めていきましょう!

目次

マザーファンド・ベビーファンドとは

始めに、マザーファンド・ベビーファンドそれぞれの意味から説明していきます。

ぱっと見た感じ、マザー(mother)は日本語でお母さんで、ベビー(baby)は赤ちゃんなので、お母さんが赤ちゃんのために何かしてあげるんだろうな〜くらいの想像が付きます。

そしてファンドというのは、複数人の投資家から資金を集め、それを用いて投資を行いリターンを配分する仕組みのことを言います。別名、投資ファンドとも呼ばれています。

この2つを合わせると、マザーファンド、ベビーファンドは両方とも資金を集めて、利益を出す仕組みであるが、それぞれ以下のような違いがあります。

  • ベビーファンドは投資信託を通じて投資家から資金を集める
  • マザーファンドはベビーファンドからお金を集めて、運用を行う

要は、私達投資家は、投資信託を購入することでベビーファンドに資金を預けています。

そして、その集めたお金でマザーファンドは株式や債券などの金融商品を購入します。

図でいうと、以下の図のようになります。

多くの投資家が、3つの投資信託を購入することで、3つのベビーファンドに1万円ずつ資金が貯まります。

その後、マザーファンドはベビーファンドからお金を預かり、合計3万円で金融商品を購入します。

このように、マザーファンドが、ベビーファンドの資金を運用する方式を、母が子をという意味でファミリーファンド方式と呼びます。

 

ベビーファンドからマザーファンドへのお金の流れ

マザーファンドの具体例として、ここではダイワ・マネーストック・マザーファンドを取り上げます。このマザーファンドは、それぞれのベビーファンドが投資信託を通して集めたお金を一箇所に集めて、円建ての債券に投資しています。

どのようなベビーファンドがこのマザーファンドにお金を預けているかというと、以下の3つが挙げられます。

これらのベビーファンドは、それぞれの運用目標を達成するために円建ての債権の運用が必要であり、それをマザーファンドであるダイワ・マネーストック・マザーファンドに委託しています。

投資をしている人は一度は聞いたことがあるであろう、レバナスやレバレッジS&Pなどもこのマザーファンドを利用しています。

レバナスについてもう少し詳しく理解したいという方はこちらの記事をチェックしてみてください。

① iFree レバレッジ S&P500

s&p500の(米ドルベース)の値動きが2倍になるように運用されている投資信託投資信託

② iFreeレバレッジ NASDAQ100 (レバナス)

日々の基準価格の値動きがNADDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度になるように運用されている投資信託

③ダイワ先進国リートα

不動産系の投資信託

マザーファンドとベビーファンドの具体例

メリット・デメリットは?

ここでは、マザーファンド、ベビーファンドを利用するファミリーファンド方式について、挙げられるメリット・デメリットを以下にまとめました。

メリット
  • 資金が大きいので指数と同じポートフォリオが組める
  • 手数料も比較的安くできる
  • ファンドオブファンズよりも手数料が低い
デメリット
  • 特にない

メリットに関して、まず資金が大きいと指数やインデックスに近いポートフォリオを組むことができます。例えば、s&p500の動きに連動した投資信託を作りたい時、s&p500の銘柄全てを購入できるような資金をすぐに準備することはできません。このような場合のために、一つのマザーファンドにその他のベビーファンドからお金を集めることで、s&p500の銘柄を全て購入して指数により近い動きを実現することができるのです。

マザーファンドでは機関投資家と、我々一般投資家の資金の両方を集めることができるので、より膨大な資金を集めることができます。

続いて、それぞれベビーファンドが同じ手法で運用する場合よりも、マザーファンドにお金を集めて運用をしたほうが、運用するファンドマネージャーの数を減らせますし、売買コストも抑えることができます。そして、そのような運用コストが抑えられると投資家の私達が支払うコストも少なくなるのです。

続いて、ファンドオブファンズ方式という、投資信託を組み合わせて運用を行うという運用方式があります。この方式は、分散化ができるというメリットはあるものの、運用コストが二重にとられて割高になるというデメリットがあります。これに関しては、こちらの記事を見てみてください!

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そして、デメリットに関しては、特筆して書くことはありませんでした。それほど、優れた運用手法ということですね。

まとめ

今回は、ベビーファンド、マザーファンドを用いたファミリーファンド方式について説明しました。

様々な投資信託を支えるこの運用手法は、資金効率、運用効率、手数料などのメリットがあり、あなたが購入を検討している投資信託について詳しく理解することができますので、抑えておくことをおすすめします。

またこの記事が、少しでもあなたのお役に立てたのでしたら幸いです。

この記事以外にも投資に関する記事や、投資の休憩に見ると面白い記事なども書いていますので、是非チェックしてみてください。

それでは、本日も残り一日、よい一日をお過ごしください。

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