中国の株価指数【CSI300】とは何? CSI200やCSI100との関係性もわかりやすく解説

SCI300とは

こちらのブログでは、中国の代表的な株価指数の1つであるCSI300とそのサブインデックスのCSI100とSCI200について解説します。

ゆめぴよのブログでは、投資初心者の方が経済の流れを掴んで投資を楽しめるように、できるだけ多くの情報を盛り込んだ様々なブログを書いていますので、興味がある方はその他のブログも見てみてください!

それでは以下の目次に沿ってCSI300、CSI200、CSI300の解説を始めていきます。

目次

CSI300・SCI200・SCI100とは?

CSI300とは、China Securities Index の略で 上海証券取引所深セン証券取引所にて取引されているA株のうち上位300の銘柄の浮動株時価総額加重平均型の株価指数です。

CSI300のサブインデックスにCSI100とCSI200がありますが、CSI100トップ100の銘柄CSI200トップ101~300までの企業を対象とした指数です。

サブインデックスとは、メインのインデックス(指数)に対して補助的な役割を果たすインデックスのことをいいます。

CSI300とCSI200、CSI100の関係

CSI300は、中国証券インデックス社(China Securities Index Company, Ltd)が2005年4月8日から計算し始めた指数です。

そしてCSI300は、中国を代表する上海総合指数(Shanghai Stock Exchange composite Index)よりも中国の経済を正確に測れる指数だと言われています。

上海総合指数とは、上海証券取引所に上場しているすべての株で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。ちなみに、日本のTOPIX指数も時価総額加重平均で計算されてます!

生徒

ゆめぴよちゃん、ちょっと待って! CSI300のA株とか浮動株時価総額加重平均とかわからないんだけど

ゆめぴよ

そうだよね! でも1つ1つ解説してくから安心して!

A株とは

A株とは、基本的には中国人しか投資することができない、人民元建ての株のことです。基本的にと書いたのは、海外投資家でもある特定の条件を満たし中国政府に認められれば投資することができるからです。

A株は上海証券取引所と深セン証券取引所にそれぞれ上場しています。

A株は2019年5月末時点で、上海証券取引所に1,465銘柄、深セン証券取引所に2,157銘柄の合計3,622銘柄が上場しています。

浮動株時価総額加重平均とは?

続いて、浮動株時価総額加重平均とは

まずこれは浮動株時価総額加重平均に分けてそれぞれ説明します。

浮動株とは安定した株主(社長さんとか役員さんとか)によって保有されておらず、一般の投資家によって市場で売買されてる株式のことです。

ちなみに安定した株主によって持たれている株を固定株といいます。

よって浮動株の割合が高い株は、日々投資家に売り買いされるので流動性が高い株になります。

日本株の浮動株の割合を少し教えると、2022 / 2 / 10時点で下のようになってるよ。

 

銘柄浮動株の割合(%)
すかいらーくHG(3197)72.30
マクドナルド(2702)47.20
リクルートHG(6098)1.10
ABCマート (2670)1.20

時価総額加重平均とは、構成銘柄の時価総額(株価×株数)の合計をある時点の時価総額で割って、ある時点からどらくらい合計が大きくなったかを表すものです。なので、時価総額が大きい銘柄の株価変動は時価総額の合計に大きな影響を及ぼすので、時価総額加重平均の指数への影響も大きいです。

CSI300では、2004年12月31日時点での時価総額を1000として下の式のように計算されます。

CSI300の時価総額加重平均 = 今の時価総額合計 ÷ 12月31日の時価総額 × 1000 

そして、いよいよ浮動株時価総額加重平均につて説明します。

これは、時価総額加重平均とは少し違います。

浮動株時価総額加重平均とは、時価総額に浮動株の割合をかけて、浮動株だけの時価総額を使って加重平均を計算するというものです。

CSI300の浮動株時価総額加重平均 = 今の浮動株の時価総額合計 ÷ 12月31日の浮動株の時価総額 × 1000 

下の図でいうと、全体の黄色の時価総額ではなく、浮動株だけの赤色部分の時価総額を使って、時価総額加重平均を求めています。

まとめると、CSI300は中国人の方しか取引できないA株上位300銘柄のうり、投資家の間で実際に取引されている浮動株の時価総額を2004年12月31日を1000としてどれくらい大きくなったかを表す指数なのです。

なのでこの指数は、中国の投資家から見た中国企業の評価を表す指数と解釈することができますね!

CSI300の取引所・業種別の割合は?

それでは、CSI300の概要がわかってきたところで、この指数に含まれている銘柄の取引所やセクター別の割合を見ていきましょう。

まずは取引所の割合です。これを見てみると、上海取引所のほうが取り扱い銘柄が多いことがわかります。(2021年6月30日時点)

続いてセクター別の割合を見てみましょう。

下の図を見てみると、CSI300の指数のうち金融、鉄鋼業、一般消費財の順に割合が高く、これら3つの業種で全体の64%を占める事がわかります。

投資資料館 より引用


まとめ

今回は、中国の代表的な株価指数の1つであるCSI300について解説しました!

CSI300を学習していく中で、中国人の方しか投資できないA株や浮動株を使った時価総額加重平均など理解できたかと思います。

「株価指数ってこういう風に計算されているんだ」と理解できると、投資について詳しくなれるし、興味深いですよね!

この記事が、少しでもお役に立てたのなら幸いです。

そしてこれからも他の株価指数やそれと連動する投資信託ETFなどについてもブログを書いていくので、ご興味がある方はまた見に来てください。

それでは本日も残り1日、よい1日をお過ごしください!

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