債券とは
債券とは、お金を借りるために発行する金融商品です。債権を発行するのは国や地方公共団体や企業などで、予め資金を返す期間や、資金を借りている間に債券を持っている人に対して国や会社が支払う金利などが決められています。
また国が発行している債券は他の金融商品と比べて安全な商品だと考えられています。
なぜでしょうか?
まず危険な金融商品として、株の例をあげます。
株は、会社が発行している資金調達のための金融商品です。
ある日、株式を発行している会社が破産した場合は株式の価値は限りなく0になり「紙くず」となってしまいます。
つまり金融商品を発行している発行元が破産しやすいかどうかが、投資商品の安全性に関わってきます。
国は、会社よりも破綻するリスクが低く信頼されています。よってギリシャのような国家破綻がおこらない限り、投資している資金が「紙くず」になるということはないのです。
債券の種類、利回り
債券の種類には、主に以下のものがあります。
- 国債
- 社債
- 外国債券
国債 — 国が発行する債券。国が元本を保証しており、安全性が高いため、利率は他の債券よりも低い。
社債 — 企業が発行する債券。満期までの期間は様々で、利率は発行時点の金利水準をベースに発行体の信用度に応じて決められる。
外国債券 — 発行者、通貨、発行場所のいずれかが外国に属する債券。それぞれの国の信頼度に応じて金利が決められるので、日本の国債よりも高い利回りの商品がある。
ではそれぞれの利回りはどれくらいでしょうか?
(価格変動については別のブログで説明します)
国債
楽天証券における、個人向け日本国債の内容を見てみましょう!
金利(税引き前) | |
固定3年 | 0.05% |
固定5年 | 0.05% |
変動10年 | 0.05% ~ |
ここでの、固定・変動とは、書いて字の如く
固定— 金利が満期まで一定である。
変動— 金利が変動する場合がある。
変動金利は、金利が下がると心配される方がいると思いますが、安心してください!
0.05%よりは下がらないように設定されています。
なので変動10年は、固定3年、固定5年と同じかそれ以上の利息を受け取ることができます。
社債
日本証券業協会(JSDA : Japan Securities Dealers Association)の個人向け社債等の店頭気配情報(2021/01/13 発表)を参考にすると
0.1% ~ 2.5%
おおよそこの範囲におさまっていました。ちなみに、この範囲の最低値と最高値は以下の債券となっています。ご参考までに
0.1% : 小田急電鉄 82
2.5% : ソフトバンク劣 2
外国債券
楽天証券の10年債の利回り比較(2016年8月5日現在)を示すと、以下のようになります。
2016年時点では、日本とドイツがマイナス金利を導入していて、南アフリカが最も金利が高いことがわかります。
マイナス金利の理由とメリットについては、また別のブログにまとめたいと思います!
以上3つをまとめると
国債 | 社債 | 外国債券 | |
利回り | 0.05% ~ | 0.1% ~ 2.5% | -0.23% ~ 8.55% |
ここでは、単に金利を比較していますが、金利は、商品の安全性や信頼性に基づいて決められています。
ですので、単に金利が高いから購入すると、
滅多にないですが、発行元が破綻してしまい、資金を失うこともあります。
それぞれの商品のリスクに関しては、別のブログにまとめますので、よければご一読ください。
それでは、今回も最後まで見ていただき、ありがとうございます。良い1日をお過ごしください!