投資をしている方であれば、CFDという言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
この記事では、
- CFD取引を理解したい
- 株式市場の時間外に取引したい
という方のために、CFD取引について解説していきます。
この記事を読むことで得られる知識は、以下の3つです。
- CFDの概要理解
- CFD取引方法
- CFDのメリットを最大限にする方法
投資の世界には、いろいろな金融商品があるので勉強が大変かと思いますが、このブログではその勉強の手助けをしていきますので、ご安心下さい。
それでは行きましょう!
CFDとは?
CFDとは、Contract for Differenceの略称であり、「差金決済取引」を表す言葉です。
差金決算取引とは、現物を保有することなく売買した際の価格と約定した価格の差額で利益を得る取引です。
CFDで扱える金融商品は、個別株から指数、そしてコモディティと幅広いです。
ちなみに現物取引では、買いのポジションを持つと現物株を保有することができ、保有する株の数が多くなると会社の経営に対してより影響力をもつことができますが、CFDは実際に株を保有するわけではないのでそのような効力はありません。
しかし、買いポジションの人は個別株と同様に配当金を受け取ることができます。
反対に売りポジションの人は、その銘柄の配当金を支払う事になります。
続いてCFDは購入方法、手数料、取引時間、レバレッジについて説明していきます。
【購入方法 手数料】
株は、購入する際の手数料が証券会社ごとに設定されており、購入する際は板という投資家が希望する価格や数量をまとめた場所にて購入します。
しかし、CFDの場合は売買する際の手数料が無料だと謳っている証券会社がいます。
本当に手数料は無料なのでしょうか?
ここから、CFDを購入する際の流れと手数料について説明していきます。
まずはじめにCFDを購入する際に投資家が使う画面を以下に示します。
左にS&Pのチャートがあって、右側には板とは異なるBID(売り)、SP、ASK(買い)の3つの項目があります。
3つのそれぞれの項目を説明すると以下のようになります。
BID(売り 読み方:ビッド) : 投資家が売りたい価格
SP (スプレッド) : 実質的な手数料
ASK(買い 読み方:アスク) : 投資家が買いたい価格
ですので上記の例では、買い値は4613.5ドル、売り値は4613.1ドルとなりその際の手数料は0.3ドルとなります。
CFDの買値と売値の関係を株と比べてみると、以下のように株は売値のほうが高いのに対してCFDでは売値のほうが低くなっています。
そして買値と売値の間のスプレッド価格を使って、このCFDを購入してすぐに売った場合は、0.3ドルかかるように調整しているのです。ですのでこれがCFDにて実質的にかかる手数料となります。
ちなみに、FXもCFDと同様な画面で取引を行います。
【取引時間】
続いて取引時間、レバレッジについて説明します。
株取引は、通常 9:00 ~ 15:00の間で取引を行いますがCFDは商品によってはほぼ24時間取引できます。
比較のために以下に、DMM証券のS&P500のCFD取引時間を示します。
【夏時間】
月 8:00 ~ 5:15
火〜木 7:00 ~ 5:15
金 7:00 ~ 4:50
【冬時間】
月 9:00 ~ 6:15
火〜木 8:00 ~ 6:15
金 8:00 ~ 5:50
アメリカでは季節の関係により、夏時間と冬時間とで取引時間が分けられています。
これを見ると、個別株の取引時間より圧倒的に長いことがわかります。
よって取引時間後に大暴落するような大きなニュースがあった場合は、個別株とは違いすぐに対応することができます。
【レバレッジ】
そして、CFDはレバレッジをかけることができます。
レバレッジとは、手持ちの資金の数倍の取引を可能にするものです。
例えば、10倍のレバレッジがかけれるということは、証券口座に10万円を入金した場合、100万円もの取引ができます。
以下のテコの原理の図をイメージして頂けると理解しやすいかと思います。
DMM証券のCFDでは、インデックス(指数)とコモディティそれぞれに以下の上限までレバレッジを掛けることができます。
インデックス(nikkei225, s&p500 など) : 10倍
コモディティ(金、銀、原油) :20倍
CFD取引のメリット・デメリット
CFD取引について、前章で大まかな概要を見ていきましたが、実際にCFDを取引してみると気づくメリットとデメリットがありました。
私が感じたメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
- 売り注文から始められる
- 指数、コモディティをほぼ24時間取引ができる
- ここぞという時にレバレッジを掛けれる(最大レバレッジは極力使わない)
デメリット
- レバレッジを掛けると損失が大きくなる
- 追証が発生し突然の入金が必要な場合がある
CFDでは、証拠金を預ければ売り注文からスタートすることができます。さらにほぼあらゆる有名指数やコモディティを24時間取引ができるので株やETFの取引時間外であっても市場の動きに柔軟に対応することができます。
さらに、指数をETFや投資信託を通して購入する場合にはできないレバレッジをかけることができ、ここぞというときにはETFや投資信託よりも大きな利益を得ることができます。
しかし、一方でレバレッジをかけて取引をするということは自分が持っている資産以上のお金を動かすことになり、自分のポジションと逆の方にCFDが動くと大きな損をしてしまいます。レバレッジ10倍だと10倍の値動き、レバレッジ20倍だと20倍の値動きをするのでレバレッジの使い方には十分に注意しましょう。
そしてレバレッジをかける時は、その元の資産となる証拠金の管理を徹底しなければいけません。
これを怠ると、追証という証拠金を追加で入金するような警告が証券会社からなされます。
ちょっとした例を使って説明します。
日経平均30,000円を購入する場合、CFDでは指数×10の30万円が最小購入価格なので、そのためには証拠金として30万× 1/10 の3万円が必要となります。
そして、日経平均が30,000円から29,700円 (-1%) に下がった時、私の損益率は30万円の-1%なので証拠金に対して-3000円の評価損益が適応されます。
これが起きると、預けていた証拠金30000円が27000円となるため、その10倍の27万(日経平均が27000円の時)までしか購入することができません。
レバレッジを計算してもらえばわかりやすいのですが、上記の時点では、29700×10÷27000 =11なので11倍のレバレッジがかかっていることがわかります。
これは、CFDの取引のレバレッジ上限の10倍を超えているので、ある期日までに証拠金を追加するよう追証(おいしょう)という警告が証券会社から行われます。
そしてその期日までに、証拠金を追加できればそのまま日経平均を持つことができるのですが、できなければ強制決済されます。
このように追証になると、金銭的にも精神的にもきつい状況となるのですが、レバレッジをかけなければ追証になることはないので、どうしても今だ!!という時以外はレバレッジを極力使わない事をおすすめします。
この証拠金の管理さえ、きちんと行うと先程述べた以下の3つのメリットを享受しながら、効率的に投資をすることができるのです。
- 売り注文から始められる
- 指数、コモディティをほぼ24時間取引ができる
- ここぞという時にレバレッジを掛けれる(最大レバレッジは極力使わない)
まとめ
今回は、取引時間が長くレバレッジをかけながら効率よく投資を行うことができるCFDについて解説しました。
こちらの記事がCFDを理解するのに少しでもお役に立てたのでしたら幸いです。
また、CFD取引を始めるなら以下の3つの利点からDMM CFDをお試しで使ってみることをおすすめします。
- 取引ツールの使いやすさ
- サポートの充実性
- スプレッドの小ささ
文字ベースで学習するのも有益ですが、実際にトレードしてみるとより理解が深まりますので、是非お試ししてみて下さい。
また、当ブログでは投資・経済・便利情報などを発信していますので、他の記事にも目を通してみて下さい!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それでは、本日も良い1日をお過ごし下さい。