【投資信託】オルカンの世界への分散比率からメリット・デメリットを わかりやすく解説

オルカンの解説

投資に関心がある方であれば、オルカン、レバンスなどの言葉を聞いたことがあると思います。

これらは投資家に人気な投資信託で、実際に投資をしている方も多い印象です。

前回は、レバナスについて解説や運用レポートを書いたので、今回はオルカンについて解説していこうと思います。

前回のレバナスの記事に興味がある方は、こちらを読んでみて下さい!

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今回説明するオルカンは、世界中の先進国や新興国に分散投資しているため、ゆっくり確実に運用をしたい人向けの投資信託です。

この記事では、オルカンの内容からメリット、デメリットまで説明していこうと思います。

それでは初めてきましょう!

目次

1, オルカンの概要

オルカンの正式名称は、eMAXIS Slim 全世界(オールカントリー)でありオールカントリーを略してオルカンと呼ばれています。

この投資信託は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI All country world index = MSCI ACWI)に連動するように運用されています。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(公式ページ)とは、アメリカ合衆国ニューヨークに本拠を置く株価指数算出やポートフォリオ分析などのサービスを提供しているMSCI Incによって算出されており、先進国23、新興国26の大型中型の銘柄によって構成されている指数である。

そしてこの指数は、MSCI IncのMSCI’s Global Investable Market Index (GIMI) methodologyという方法を使って算出されてます。

このGIMIという手法に関しては、別途記事を書きます。

簡単に言うと、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、世界中の主要な先進国及び新興国をあわせた、いわば世界経済全体の株価指数です。

以後、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックスはMSCI ACWIと呼びます。

そして、オルカンとは上記のMSCI ACWIに連動するように運用されている投資信託となります。

  • どのような分散比率で構成されている?
  • それでは、オルカンを構成している国々を見ていきましょう。

    オルカンは、以下の先進国23、新興国26にて構成されています。

    それらの国を下に示します。

    ゆめぴよ

    ただここで注意点!!

    下図は、2021年9月時点での構成比率で
    ロシアのウクライナ侵攻を受けてMSCI は3月9日にロシア株を指数から除外したんだよね!

    だから下図では新興国が27国となってるけど、現在は26国なのでそこは注意して!

    画像出典:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

    オルカンには、米国が57.8%続いて日本が6.5%とその他GDP首位の国々と今後高い経済成長が見込める新興国が含まれれています。

    そしてオルカンは、先進国の割合が87%となっており変動の大きい新興国の割合を小さくすることで先進国の安定的な成長はもちろん新興国の急速な成長もわずかながら含めた指数となっています。

    しかし、ちょっと待って下さい。

    構成している国の数を見てみると

    オルカン          先進国23、新興国26   

    MSCI ACWI      先進国23、新興国25 

    実は、オルカンのほうがMSCI ACWIより新興国の数が1つ多いんです。

    一つ一つ比較していったところ、以下の事がわかりました。

    オルカンにあってMSCI ACWIにない国

    アルゼンチン、パキスタン 

    MSCI ACWIにあってオルカンにない国

    香港


    このように組入されている国が異なると、連動しないのではないかと思われるかもしれませんが、オルカンの報告書を見るとここ3年での相関係数が0.98(98%一致している)とほぼ完璧にMSCI ACWIに連動していますので、ご安心下さい。

  • 為替ヘッジや手数料は?
  • 続いて、この投資信託の詳細について說明します。

    この投資信託は、為替ヘッジなしで運用されており、手数料は年率0.1144%です。

    為替ヘッジがないということは、為替リスクが伴うということになります。為替ヘッジについて知りたい方はこちらの記事を見て下さい。

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    手数料は、以前紹介したレバナスの年率0.99%よりも低いです。

    項目
    為替ヘッジなし


    販売手数料なし
    信託報酬年率0.1144%
    信託財産留保額なし

  • メリット・デメリット
  • 続いて、オルカンを購入するメリット、デメリットについて紹介していきます。オルカンは、説明しました通り、先進国から新興国に幅広く投資することができるため、どこかの国の経済成長が滞った時にその他の国の経済が成長することでオルカンの基準価格が伸びていきます。世界の国々は、経済成長することを目標に日々の活動を行っていますので、世界全体で見れば経済が成長していくことが期待できます。

    反対に、様々な国に分散投資するということはリスクも分散されるので、その分ハイリターンは狙えません

    よって、ゆっくり確実に利益を出したい人向けの投資信託であるとも言えます。

    もちろん、世界経済全体に影響を及ぼすリーマンショックや、コロナショックなどの事件が起きれば、大きく下落することがあるので、その時には上手く利益確定することが求められます。

    メリット
    • 経済性成長が安定的な米国をメインにその他の先進国、新興国にも分散投資できるため、安定的なリターンが狙える
    デメリット
    • 安定的が故に、ハイリターンが狙えない

    まとめ

    今回は、オルカンの内容からメリット・デメリットまで説明しました。今回オルカンを調べていて意外だったのは、オルカンの運用目標であるMSCI ACWIと構成する国々が違っていたところです。それにもかからわず、98%の連動率という素晴らしい運用がされている商品でしたので、運用している会社のすごさを思い知ることができました。

    そしてメリット・デメリットを加味すると、この商品はゆっくり着実に利益を出したいという方向けの商品であることがわかったので、皆様がどれくらいリスクをとった運用をしたいかを考えた上で検討してみてください。

    そして、こちらの記事にてオルカンのパフォーマンスについてまとめていますので、投資を検討したい方は是非チェックしてみて下さい。

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    それでは、今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。

    本日も残り一日、良い一日をお過ごし下さい。

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