最近話題になり始めているICL手術というものをご存知でしょうか?
ICL手術ってレーシック手術みたいなもの?
ICL手術とは簡単に言うと目の中にコンタクトレンズを入れて視力を良くする手術だよ!
これを行うことでコンタクトやメガネの必要性がなくなり、裸眼の人と同様の生活を手に入れることができます。
しかしこの手術は聞いた感じ怖い印象を受けますし、施術費用も安くなく多くの人が行っている手術ではないので、ICL手術についての体験談はあまり聞かないかと思います。
そこで先日、私自身がICL手術を受けてきましたので、ICL手術について詳しく知りたい人のために、ICL手術の説明から施術費用、手術の痛みなどを詳しく説明していこうと思います。
またすでにICLを知ってる方用に、手術後の視力の経過や生活の様子を下の記事にまとめていますので、チェックしてみて下さい。
それでは一緒にICL手術について詳しく見ていきましょう!
ICL 手術とは
ICLとは Implantable Collamer Lens の略です。それぞれの単語は以下のように解釈します。
Implantable :埋め込み型の
Collamer:従来からコンタクトレンズ素材として使用されてきた素材であるHEMA(ハイドロキシエチルメタクリレート)とコラーゲンをあわせた親水性の柔らかい素材
Lens :レンズ
要は、コンタクトレンズよりも人体に馴染むようにコラーゲンを使って作られたレンズを目に埋め込む手術です!
この手術では、遠くのものが見えない近視や、1つのものが複数にばらけて見える乱視を矯正する事ができます。
そして高齢になった場合に、起こる老眼にも対応したICLもありますので、目の悪い方であればほとんど全員が恩恵を受けることができます。
ICL手術は、水晶体を削るレーシックと違いレンズを取り出すだけで元の状態に戻れます。
そして、目の中にレンズを埋め込むため、朝夜にコンタクトレンズを取り外しする必要がなくなり、裸眼の人と同様の生活を送ることができるようになるとても魅力的な手術です。
いくらかかる?
昔は、ICL手術はかなり高額で両眼で60万円ほどでしたが最近では価格が安くなってきています。
実際に手術を受ける前に、いくつかの眼科を受けてみましたが、大体の相場は目の悪さにもよりますが
40万〜50万くらいです。
今回、私は新宿近視クリニックというところで手術を受けました。
視力は、屈折値- 2.25で「乱視なし」のレンズを選択しましたので、以下の新宿近視クリニックの価格表でいうと最安値の税込み46万円のプランで手術をしました。
全身脱毛とかと同じくらい高いんですよね笑
でも、目が見えるようになると生活の質が格段に上がりますし、後から紹介しますが2weekのコンタクトだと10年くらいで元が取れるのでそんなに高く感じなくなります。
屈折値 | 料金(税込) | 24回 | 36回 | 48回 | 60回 | 保障期間 |
---|---|---|---|---|---|---|
-5D未満 | 両眼 460,000円 | 10,800円 | 7,200円 | 5,400円 | 4,300円 | 3年 |
-5D以上 | 両眼 537,000円 | 14,000円 | 9,300円 | 7,000円 | 5,600円 | |
乱視用 | 両眼 +100,000円 | – |
全員が受けれるわけではない
ここまで、ICL手術について紹介してきましたが
残念ながら、この手術は受けたい人が全員受けれる手術ではありません。
実際に私のカウンセリングをしていただいた看護師の方も、ICLの適正検査で不合格だったのでレーシック手術を受けたとおっしゃっていました。
実際の手術前には以下の9項目の適正検査が行われます。
- 屈折度検査+角膜曲率半径測定
- 眼圧検査
- 角膜形状解析(TMS)
- 角膜内皮細胞検査
- 瞳孔検査
- 角膜形状解析(オキュライザー)
- 視力検査
- IOLマスター
- 三瞳後屈折値
漢字ばっかで何書いてあるかわからな、、い
大丈夫、私もわかっていないから。
看護師さんとお話して、検査で重要なものを聞いたんだけど
それが下の2つだよ!
④角膜内皮細胞検査:角膜の一番内側の細胞数の検査。 → 多いと良い!
⑥角膜形状解析(オキュライザー):レンズを入れるためのスペースを測る。 → スペースが有れば良い!
これら全ての検査の基準値の範囲内であれば、いよいよ手術を受けることができます。
メリット・デメリット
ICL手術は、目の中にレンズを入れる手術なので、メリットだけでなくデメリットもしっかりと調べた上で検討するべきです。
私自身、ICL手術は人生を左右する大きな選択でしたので様々なwebサイトを調査しました。
その中で、私が重要だと考えるメリット・デメリットを以下にまとめます。
- レンズが合わない場合、また病気の治療時に取り外して元の状態に戻せる(可逆性がある)
- 幅広い度数や、症状(乱視、老眼)を矯正できる
- ドライアイになりにくい
- 長期的に安定した視力を得られる
- 視力回復もカラコンもつけれる
- 費用が高い
- ハロー・グレア
- 光の輪っかが見える
- 感染症のリスク
メリット
ICL手術の一番大きなメリットは、手術で入れたレンズを取り出せば、手術前の状態に戻れることです。これは、水晶体を削るレーシック手術にはないメリットです。
また初めのほうにて説明したとおり、ICL手術は近視だけでなく、乱視や老眼まで矯正することができます。そしてお洒落をする方にとって重要なことであるカラーコンタクトはICL手術をした後でも問題なく使用できます
デメリット
まずICL手術の費用はとても高額です。レーシックにはない安心成がありますし、ICL手術はレーシック手術よりも高度な技術が必要なので手術できる病院自体が少ないというのも費用が高額になる理由です。しかし、分割払いによって日々の計画的に負担を減らせるような料金システムになっているので、必要に応じて分割払するのもいいと思います。
そして、ちょっと聞き馴染みがないハロー・グレアという現象について説明します。これは暗いところで強い光を見た時に起こる現象で光が滲んだりギラついたりします。ただこれはレーシック手術よりも症状が抑えられていますし、時間が経過するにつれて徐々になくなっていきます。
あとICLレンズの構造上、光を凝視すると輪っかが見えることがありますが、この症状も時間が立つにつれて改善されていきます。この光の輪はICLレンズの中心に小さな穴が空いていることによって見えます。この穴は目の中の水分の流れを遮らないようにレンズに穴が開けられているのです。
最後に、感染症のリスクです。ICL手術では、目に小さな切れ目を入れてレンズを入れ込むため傷から細菌が入って感染症になるリスクがあります。しかし、私が手術した新宿近視クリニックでは傷が治癒するまで(おおよそ一週間)は、保護メガネや細菌・炎症を抑える目薬を使って感染症を予防しています。
決断した理由
ここまでICL手術についてメリット・デメリット含め詳細に説明してきましたが、なぜ私が今回手術を行うことに決めたか説明します。
理由は主に、2つです。
- 長期で考えれば手術費用は安い
- ストレスの減少
ここでは、どれくらいの期間で手術代の元をとれるかを計算して、結果すごく割に合うことがわかりました。
私は、2weekのソフトコンタクトを使用していますので2weekのソフトコンタクトだとどれくらいの期間で元が取れるのかを計算した後に、1day の場合も計算してみます。
2weekのソフトコンタクトを使う場合にかかる費用は、以下の4つです。
- レンズ代金
- 洗浄液
- 徹夜、宿泊する際の洗浄液(コンビニなどで購入)
- メガネ代
また1 day のソフトコンタクトを使う場合は2weekと比べると少ない以下の2つです。
- レンズ代
- メガネ代
これらの項目それぞれの費用を年単位で計算して、手術代金(45万円の場合)を割ってみると以下の表のような計算になります。
レンズ代 | 洗浄液 | 臨時洗浄液 | メガネ代金 | 合計 | 回収期間 | |
2 week コンタクト | 20000 | 12000 | 1300 | 10000 | 43300 | 10年5ヶ月 |
1 day コンタクト | 72000 | 10000 | 52000 | 8年7ヶ月 |
この表から分かることは、ICL手術をする際に支払う金額は1度に払うと大きな金額に見えますが、コンタクトを付けている皆さんが何気なく払っている費用を積み上げていくと、上記の期間で自然と手術代金と同じ額を支払うことになります。
2week :10年5ヶ月
1day :8年7ヶ月
人によっては、もっと高いコンタクトレンズ、洗浄液、メガネを使っている方もいると思いますので、そのような方は上に書いてある期間よりも短い期間で元をとれるということになります。
そして緑内障、白内障などの病気にならない限りコンタクトは取り出す必要がないので、10年以上ICLレンズをつけれていられたらむしろ得になります。
コンタクトレンズを使用していると、何気ないストレスがつきものです。以下に4 つほど、私が日頃感じているストレスを書いてみます。
- レンズが乾燥する
- コンタクトを外さないと寝れない
- 目が感染症になることも
- メガネ生活が面倒くさい
レンズが乾燥する
2weekのレンズだと、使っていくうちにどんどん劣化して乾燥しやすくなります。この乾燥が朝から起きると1日の仕事の質も落ちますし、気分が良くないです。
コンタクトを外さないと寝れない
そして、疲れている日に早く寝たいという時にコンタクトをつけていると、起きた時にカピカピになってしまうことを考えてしまい、コンタクトを外す作業を行うと寝るまでに時間がかかります。また仕事場のお昼休憩で10分昼寝をする場合にもコンタクトを外さないと乾燥してしまったりするので、これもストレスです。
目が感染症になることも
続いて感染症に関して、私は以前、目がウイルス性の感染症にかかったことがあります。原因として考えられるのはコンタクトをつける時に細菌が一緒に入ったからでした。私は(自分の中では)綺麗好きであるにも関わらず感染症にかかってしまったので、部屋が汚い人はより注意が必要です。笑
このように毎日目に触れれば、どのような方でも目に細菌が入る可能性も高まリますので、ICL手術をすればそのようなストレスからも開放されると考えました。
メガネ生活が面倒くさい
最後にメガネに関して、私はメガネつけることが凄くストレスでした。鼻の部分がつかれるし、メガネは似合わないし、コンタクトを外した後に探すのも面倒くさいし、運動もしずらいというのが理由です。しかも、コロナ下でマスクの上にメガネをすると曇って前が見にくくなったりもします。
ICL手術をすることで、こういった4つのストレスを減らすできると考えたのでICL手術を受けようと思いました。
ICL手術の体験談・手術はどんな感じ?痛みは?
手術の感想を一言で言えば、「麻酔がちょっと痛く、目を固定されるのが怖い」という感じです。
①麻酔の痛み
ICL手術自体は、目に切れ目を入れてレンズを入れる感じなのですが、そのメインの部分ではなく、手術室に入った後の麻酔用の目薬が痛いです。(笑)
私はかけてもらった毛布の中でめっちゃ手に力を入れて痛みを我慢してました。
しかし、逆を言えば痛いのは麻酔のみで実際に目に切れ目を入れてレンズを入れ込む作業の時点では
- なんか見えるようになるな〜
- 綺麗だな〜
っという感じでした。
②目を固定される恐怖
そして、次に手術前に目を開けた状態で固定されることがとても怖かったです。
まず、手術をする前に目を開けてずっと上を見ていて下さいね〜って言われるのですが、ずっと目開けてたことなんて今までないし、乾燥しちゃうだろ〜という不安がありました。
とはいえお医者さんとしては目を動かさないでくれていたほうが、手術がしやすいのでそのために目を開けた状態で固定されます。
それがすごく怖い
歯医者さんで口を開けっ放しに固定されるような感覚です。最初はかなりしんどかったです。
ですが、慣れたらまぁ大丈夫という感じで、乾燥を防ぐために目には目薬のようなものをドバドバかけられるので、初めに少しだけ我慢すれば徐々に慣れていきます。
手術後の経過に関しては(現時点で術後2日目ですので)時間がたってから別の記事お伝えします。
まとめ
今回は、ICL手術について理解したいとう方々のためにICL手術の概要から、費用、メリット・デメリット、手術の感想などをお伝えしました。
手術をしてみてあまり時間は立ってないですが、私自身ICLは最強の自己投資だと感じました。お金やストレスの軽減だったり、朝の時間の短縮、ちょっとした居眠り休憩ができたりと生活の質がとても上がるからです。
ただこちらのブログでお伝えしたとおり、誰もが受けれる手術ではないので、ご検討されている方は一度病院にて適性検査を受けてみてもいいかもしれません!
そして皆さん手術後の経過が気になると思います。
こちらのブログでICL手術後の経過を報告しますのでご興味ある方は是非お楽しみにしていて下さい!
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございます。
本日も良い一日をお過ごし下さい!