長期・短期金利の関係と【景気後退のサイン】

長期金利・短期金利の関係と景気後退のサイン

最近、ニュースやSNSで「長期金利が短期金利を下回った」、「長期金利が低下」という言葉をよく聞きませんか?

これらの金利の動きは、投資家にとって今後の経済の動きを測るためのかなり重要な情報なのです。

しかし現状では、この金利の説明を正しくできる人は、意外と多くありません。

これを知らないと、自分が投資している銘柄の株価が今後下がってしまうということ気づくことができないなどのデメリットもあります。

本ブログでは、長期金利、短期金利が何なのか?、そして長期金利の動きがどのように景気に影響を与えるのかを説明します。

皆さんにとって有益な情報になればと思っておりますので、どうぞご一読ください!

目次

長期・短期金利とは?

まず、初めに長期金利と短期金利について説明します。

一般的な定義を以下に示します。

長期金利借りる期間が1年以上の金融商品に適応される金利

短期金利借りる期間が1年以内の金融商品に適応される金利

その名の通りですが、一年という期間を、節目に「長期金利」「短期金利」という呼び名がついています。

我々の生活の中では、長期金利は「一年以上の銀行の定期預金」、「不動産などの長期の固定金利ローン」などの金利に影響を及ぼします。

長期金利の価格は、国が発行し、投資家の間で売買されている10年物債権の利回りによって決まってきます。よってこれは、受給によって決まっていると言うことができます。

一方、短期金利は「普通預金」や「変動型の金利ローン」などに影響を及ぼします。短期金利の価格は、日本銀行(日銀)が決定することができるため、「政策金利」とも呼ばれています。

こちらの代表的な指標としては、「無担保コールレート翌日物」という指標がよく使われています。無担保コールレート翌日物とは、金融機関同士で担保(もしものことがあったときの保険)なしに、お金を貸し、翌営業日に返してもらう際に適応される金利です。

8/20時点では、無担保コールレートは以下のように発表されています。

  • 最高 0.001%
  • 最低 -0.075%
  • 平均 -0.038%

最低がマイナスであるのを不思議に思うかもしれません。

お金を貸しているのに、貸している側がお金を払わなくてはいけない状況だからです。

これは、俗に言う「マイナス金利」というものです。マイナス金利に関しては、別記事で紹介しますので、そちらも読んでいただければと思います!

このうに、長期金利は、受給によって、短期金利は、政府によって決定されているのです。

長期・短期金利の景気との関係は?

続いて、長期金利と短期金利が景気の動向とどのように関係しているのか、説明していきます。

抑えていてほしいこととしては、以下の2つです。

  • お金を貸す期間が長いほど、もらう金利は高くなる
  • 金利は景気に左右される

お金を貸す期間が長いほど、もらう金利は高くなる

これはなぜでしょうか?

それはリスクがあるからです。

考えてみてください。2人の友だちが以下の条件でお金を貸してくれと行ってきています。

生徒

僕は来月の終わりに返すので、5万円貸してください

ゆめぴよ

いやいや、僕は今週末に返すから5万円貸してください

あなたなら、どちらに貸したいと思いますか?

私ならゆめぴよくんです。なぜなら、生徒くんに貸すと来月の終わりまで5万円ない状態を我慢しながら生活しないといけないですし、期間が先であればあるほど本当に返してもらえるのか不安だからです。

よって、生徒くんに貸す場合が、ゆめぴよさんに貸す場合よりも我慢やリスクを負わなければいけないので、その分、貸してる間にもらう金利を高く設定するのです。

金利は景気に左右される

続いて、金利は景気が良いときには上がり、景気が悪いときには下がります。

なぜなら、景気が良いときには、企業も個人もお金を持っているため多少高い金利でもお金を借りたいと思います。

逆に景気が悪いときには、みんなお金がないため、金利を低くして借りてもらいます。



以上2つを抑えた上で、長期金利が短期期金利を下回る「長短金利の逆転」という現象について説明していきます。

この減少は、長期金利が短期金利よりも低くなるという現象です。

あれ?一般的には、長期金利は、長く貸すのでリスクが高いということで短期金利よりも金利が高いはずです。

しかし、上で説明したとおり長期金利は債権の売買、つまり投資家たちの間で価格が決定されます。そしてこれから景気が悪くなるなと予測した投資家達が、債権を買い始め、そして結果として長期金利が下がってしまうのです。

つまり長期金利が短期金利を下回るという現象は、これから景気が悪くなるというサインとなるのです。

なので投資家たちは、長期金利の動向を注意深く監視して、投資戦略を見極めているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか!

今回は、よくニュースで耳にする長期金利、短期金利の定義と、それによる景気の予測まで説明しました。

その他のブログでは、景気を測る金利以外の指標など、投資経済に関する情報を発信してきますので、お時間ある際はご一読くださいませ!

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

良い一日をお過ごしください!

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