テクニカル分析の基本【移動平均線】の使い方・注意点とは?

移動平均線

テクニカル分析において皆さんが初めに勉強するものの1つとして移動平均線が挙げられます!

この移動平均線は、多くの投資家の間で使用されており、テクニカル分析をする上では、必須とも言える指標です。

このブログでは、移動平均線の意味から、計算方法、代表的な使い方まで解説していこうと思います。

目次

移動平均線の意味、計算式

移動平均線とは、 MA ( Moving Average : 移動平均) と呼ばれ数日間の株価の平均値を表す指標です。

移動平均線は MA の他にSMA ( Simple Moving Average : 単純移動平均) とも呼ばれています。

使用されている期間は、私が他の投資家の方が使用している移動平均線を見る限り、5日、25日、50日、75日、100日、200日が一般的な期間です。

ここで5日移動平均線を例に出して、計算式と実際のチャートを紹介します。

5日移動平均とは、その日を含めた5日間の株価の終値を足して5で割った平均値です。

終値とは、その日の取引が終了した時点での株価です。

計算式

5日移動平均線=(本日の終値1日前の終値2日前の終値3日前の終値4日前の終値)/ 5

【 5日移動平均線のチャート(黄色線) 】


移動平均線の使い方

移動平均線は、現在の株価のトレンドの転換や継続を見極めるために使用されます。

移動平均線は、単体で使用することもできますし、期間の異なる複数の移動平均線を組み合わせて使うともできます!

ここでは以下に、テクニカル分析で使える3つの移動平均線のシグナルを説明します。

ゴールデンクロス と デッドクロス

この2つのシグナルは、文字通り移動平均線が交差することで発生します。

短期移動平均線が長期移動平均線を上に交差する場合をゴールデンクロス、下に交差する場合をデッドクロスといいます。ゴールデンは「金の」というポジティブな言葉からわかるように上昇トレンドへの転換、デッドは「死の」というネガティブな言葉からわかるように下降トレンドへの転換を意味します。

基本的にはトレンドができ始めた時には、短期移動平均線が長期移動平均線よりも早くトレンドに沿った形で動き始めます。なぜならば、期間が短いほど平均を取る株価の日数が少なく直近のデータの影響を受けやすいからです。

ゴールデンクロス ( GC : Golden Cross ) — 短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜け、上昇トレンドへの転換を示唆する。

デッドクロス ( DC : Dead Cross ) — 短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜け、下降トレンドへの転換を示唆する。

実際にシグナルが機能した例として、日経平均(短期が青線が50日移動平均線、長期が黄色線が200日移動平均線)のゴールデンクロス、デッドクロスをお見せします。

ゴールデンクロス: 白

デッドクロス  : ピンク

タッチ & ゴー ( Touch & Go )

タッチ & ゴーとは、ロウソク足が移動平均線にタッチした後、再び離れていくシグナルです。

上昇トレンドの場合はタッチして上昇、下降トレンドの場合はタッチして下降という形になります。

上昇トレンドの場合にロウソク足が移動平均線に近づくというのは、上昇トレンドが弱まってきているということになり、トレンドが終わるのではないかと心配している人が多くいる状態です。

そしてその心配である状態から、再びロウソク足が跳ね返り移動平均線が支持線として株価を支える形で機能すると、多くの人はこれは上昇トレンドが続くと考え買いが入ります。また下降トレンドの時は、抵抗線として機能することで、多くの方が下降トレンドが続くと考え、より売りが入るということになります。

これが、タッチ&ゴーのロジックです。

以下に、日経平均を使った例を出してみます。

上昇トレンド

下降トレンド


まとめ

今回は、移動平均線の意味、計算式、使い方を説明しました。

テクニカル分析をする上では多くの方が移動平均線を使用していますので、ぜひ一度自分で試してみてください!

こちらのブログでは、その他の指標についてもまとめていきますので、テクニカル分析をもっと勉強したいという方は是非チェックしてみてください!

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

良い一日をお過ごしください!

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