この記事では、米国のインデックスであるs&p500と全世界株式(オールカントリー 通称オルカン)のどちらが投資先として優秀かを判断するため、数年間のパフォーマンス比較をします。
これらの期間は、オルカンの決算を基準にして計算しています!
この記事を読むと、S&P500とオルカンのどっちに投資したらよいかを数字で判断することができます!
またこちらの記事を読んで頂く前にオルカンについて、詳しく理解したいという方がいらっしゃればこちらの記事を見てみて下さい。
また先に投資信託の基礎をマスターしておきたいという方は、こちらの記事を先に読んてみてください!

また別記事にて、オルカンと全世界株式(除く日本)の比較も行っていますので、気になる方はチェックしてください!

それでは始めていきましょう!
s&p500とオルカンの違い
インデックス投資といえば、世界1の経済大国であるアメリカの主要なインデックス「s&p500」に連動する投資信託やETFが人気です。
しかし、米国に加えて他の先進国や新興国を加えた全世界株式(オールカントリー 通称「オルカン」)の人気も高く、よくs&p500と比較されたりします。
初めに、s&p500とオルカンの違いを説明します。
【s&p500】
s&p500とはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスというインデックスを算出する合同会社によって、算出されている代表的な500社を選出し、時価総額加重平均を使って算出されている株価指数です。
s&p500が取り扱っている銘柄が上場している取引所は以下の通りです。
- ニューヨーク証券取引所
- NYSE MKT
- NASDAQ
【オルカン】
オルカンとは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスへの連動を目標としている投資信託です。
先進国が23、新興国が26の国々の大型中型の銘柄によって構成されている指数です。
s&p500とよく比較される理由は、オルカンのポートフォリオの構成比率の57.8%が米国株によって構成されているからです。
構成国や、分散比率についてくわしく知りたい方は、こちらの記事を読んでみて下さい!
メリット・デメリット
s&p500とオルカンは、それぞれメリット・デメリットがあります。
パフォーマンスを比較する前に、より理解を深めるためにそれぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
【 s&p500 】
- 世界1の経済大国である米国に投資できる
- 米国の企業は世界中でビジネスを展開しているので分散投資ができる
- 米国の経済成長以上のリターンは得られない
- 米国の政治・経済から大きな影響を受ける
【 オルカン 】
- 米国以外の先進国や経済成長に勢いがある新興国に投資できる
- s&p500よりも地域分散効果がある
- 米国の政治・経済からの影響がs&p500よりも小さい
- オルカンに組み入れられている新興国は経済変動が大きい(オルカンへの組入は10.6%程度)
- 米国の経済が急成長しているときに、その恩恵を100%受けられない
s&p500とオルカンは、米国をメインとしているところに共通点がありますが、オルカンは米国以外に、23の先進国と24の新興国にも投資しています。確かに米国の経済は大きく、優秀な人材が多くいるので、新しい技術も米国から生まれていきます。
しかし経済は大きくなればなるほど、成長率を高くするのが難しいです。
よって成長の余地があるその他の先進国や新興国に投資することでより高いリターンを得ることができるのがオルカンなのです。
s&p500とオルカンのパフォーマンス比較
それではいよいよ、s&p500とオルカンのパフォーマンスについて見ていきましょう!
今回は、オルカンの運用報告書にまとめられていた期間をベースにパフォーマンスの比較を行いました。
第3期 2020年4月〜2021年4月
第4期 2021年4月〜2022年4月
第5期 2022年4月〜2023年4月
第6期 2023年4月〜2024年3月
第7期 2024年4月〜2025年4月
第8期 2025年4月〜2025年7月
s&p500は、期間の始まり日の終値と、期間の終わりの日の終値でパフォーマンスを計算しました。
それでは見ていきましょう!
第3期
2020/4/27 | 2021/4/26 | |
---|---|---|
s&p500 | 2,878.50 | 4,187.62 |
オルカン | 9685 | 14,681 |
パフォーマンス | |
---|---|
s&p500 | +45.5% |
オルカン | +51.6% |
差(オルカン-s&p500) | +6.1% |
第4期
2021/4/26 | 2022/4/25 | |
---|---|---|
s&p500 | 4,187.62 | 4,296.12 |
オルカン | 14,681 | 16,958 |
パフォーマンス | |
---|---|
s&p500 | +2.6% |
オルカン | +15.5% |
差(オルカン-s&p500) | +12.9% |
第5期
2022/4/25 | 2023/4/25 | |
---|---|---|
s&p500 | 4,296.12 | 4,071.63 |
オルカン | 16,958 | 17,562 |
パフォーマンス | |
---|---|
s&p500 | -5.2% |
オルカン | +15.5% |
差(オルカン – s&p500) | +20.7% |
第6期
2023/4/25 | 2024/4/25 | |
---|---|---|
s&p500 | 4,071.63 | 5,048.42 |
オルカン | 17,562 | 24,005 |
パフォーマンス | |
---|---|
s&p500 | +24.0% |
オルカン | +36.7% |
差(オルカン – s&p500) | +12.7% |
第7期
2024/4/25 | 2025/4/25 | |
---|---|---|
s&p500 | 5,048.42 | 5,525.21 |
オルカン | 24,005 | 24,270 |
パフォーマンス | |
---|---|
s&p500 | +9.4% |
オルカン | +1.1% |
差(オルカン – s&p500) | -8.3% |
第8期
2025/4/25 | 2025/7/11 | |
---|---|---|
s&p500 | 5,525.21 | 6,259.75 |
オルカン | 24,270 | 28,208 |
パフォーマンス | |
---|---|
s&p500 | +13.29% |
オルカン | +16.23% |
差(オルカン – s&p500) | +2.94% |
決算期の差を並べてみるとこのようになります。
第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | 第8期 | |
差 (オルカン – s&p500) [%] | +6.1 | +12.9 | +20.7 | +12.7 | -8.3 | +2.94 |

第7期以外はすべての期間でオルカンがS&P500を上回っていますね!
また直近の経済動向をまとめまてます。
オルカンの買い方
ここではS&P500よりもパフォーマンスがよかったオルカンを購入できる証券会社を紹介します。
オルカンを取り扱っている証券会社は下のとおりです。
- SBI証券
- 楽天証券
- 松井証券
- マネックス証券
下のボタンから無料で証券口座を開くことができるので、つみたてNISAや積立購入を考えている方は、下のボタンから開いてみてください!
SBI証券


- 株式取引シェアNo.1
- 手数料が格安
- 取引の画面が使いやすい
- つみたてNISAで利用している方が多い
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松井証券


- 1日の約定代金合計50万円以下の株式取引手数料は無料
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マネックス証券


- 圧倒手な取り扱い銘柄数
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まとめ
今回は、よく比較されがちな米国のインデックスであるs&p500と全世界株式(オールカントリー 通称オルカン)について、その違いからメリット・デメリット、さらには結局どっちがいいのかを判断するためパフォーマンスを見ていきました。
今回の結果では、コロナショック後の4つの期間すべてにおいてオルカンのほうがパフォーマンスが良いことがわかりました。
もしもオルカンの構成比率やベンチマークについて知って、詳しく理解したいという方はこちらの記事も読んでみてください。


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今後も、このように投資信託やその他のおもしろ情報などをまとめていきますので、宜しくお願いします。
それでは、本日も残りよい一日をお過ごし下さい!